「浄化」と「ヒーリング」とは何か、真剣に考えたことはありますか?
浄化の本当の意味を知らないと、一時的な自己満足で終わってしまう可能性があります。
ここでは、一般的に言われている「浄化・ヒーリング」の意味、「浄化・ヒーリング」のスピリチュアルな意味、「浄化・ヒーリング」を必要としているもの、浄化とヒーリングの関係、2種類の「浄化・ヒーリング」、「浄化・ヒーリング」するべき対象物についてそれぞれお話します。
一般的に言われる「浄化」と「ヒーリング」の意味
スピリチュアル界で使われる「浄化」という言葉は、一般的には、「汚れ、罪、悪弊、心の汚れなどを取り除き、清潔にすること」や「気のお掃除」と言われています。
「浄化」という言葉は、英語では「Purification」となり、意味は、「the removal of contaminants from something,the process of making something spiritually or ceremonially clean(ある物からの汚染物質の除去、精神的、または儀式的に何かを綺麗にするプロセス)」と辞書にはあります。
「ヒーリング」という言葉は、「癒す、回復する、治す」などの意味があります。
多くの場合、「浄化」と「ヒーリング」という言葉は、それぞれ異なる使い方をされることがあり、同時に同じような意味で使われていることがあるように思われます。
「浄化」と「ヒーリング」という言葉には、相違点はありますが、実はどちらも同じことなのです。
「浄化」と「ヒーリング」のスピリチュアルな意味
「浄化」と「ヒーリング」のスピリチュアルな意味は、どちらも「意識レベルを上げる」ということです。
もしくは、「周波数を上げる、波動を上げる」などのように表現することもできます。
私たちが生きている世界は、全て光の振動によって創られていますが、「浄化」と「ヒーリング」という言葉は、どちらも「光の振動数を上げること」を目的として行います。
しかし、同じことを意味しながら2つの言葉が存在している理由は、意識レベルや振動数を上げる「対象」が異なるからだと思います。
「浄化」という言葉は、基本的には「自分の外側=物や環境」の波動を上げる時に使われる言葉です。
そして、「ヒーリング」という言葉は、基本的に「自分の内側」の波動を上げる時に使われる言葉です。
どちらも結局は同じことなので、好きな言葉を好きなように使って何ら問題はないのですが、基本的には、周波数を上げる対象によって、2つの言葉を使い分けることができると私は思います。
「浄化/ヒーリング」というのは、実は何を隠そう、今を生きる私たちのライフパーパスなのです。
ライフパーパスとは、「私たちが今人間として生きている理由」や、「この世に生まれてきた理由」という意味ですが、私たちのライフパーパスの基本は「浄化/ヒーリング」なのです。
もちろん、私たちには、個性というものがあり、それぞれ異なる「浄化/ヒーリング」するべきものがありますが、全体像を見ると、私たちは基本的には「浄化/ヒーリング」をすることを目的として生きているのです。
これは言い換えると、私たちのライフパーパスは意識レベルを上げるということであり、それはつまり覚醒していくということです。
「浄化/ヒーリング」とは、また、「愛すること」と言い換えることもできます。
「自分自身のヒーリング=自分を愛すること」であり、「物や環境の浄化=物や環境を愛すること」です。
これを理解するには、私たちが自分や物を何から浄化したりヒーリングしようとしているのかを考えると分かります。
浄化・ヒーリングを必要としているもの
浄化やヒーリングが必要になるものは、一般的には、「低い波動の物や私たち」とか、「良くないエネルギー」とか、「悪い気」などが関与したものと言われることが多いようです。
私たちは、私たち自身や、物、環境などを、極論、「良くない状態」から「良い状態」にしたいから浄化やヒーリングをする訳です。
言い換えると、「低い波動」のものを「高い波動」に変えたいから、浄化やヒーリングをする訳です。
「低い波動のもの」とか「良くない状態」というのは、2極端で考えれば、「悪」ということです。
極論を言えば、私たちは「悪」なるものを「善」なるものに変えたいから、浄化やヒーリングをする訳です。
浄化やヒーリングをしたいのであれば、「悪」とは何かを知る必要があります。
なぜなら、「悪」を知らずに、浄化などできないからです。
「悪」とは、「愛やエネルギーが欠落しているもの」です。
「悪」とは、「光が欠落していて影になっているもの」です。
「悪」とは、「意識が無意識になっているところ」です。
「悪」というものは、憎んでも、追い払っても、殺しても、消えません。
「悪」と決別する方法はたった1つです。
それは、「悪を愛すること」です。
良くない状態の物を浄化するということは、悪を追い払うのではなく、「愛やエネルギーが欠落している部分を愛やエネルギーで補うということ」なのです。
だから、浄化やヒーリングをするということは、「愛すること」であり、「自分自身のヒーリング=自分を愛すること」、「物や環境の浄化=物や環境を愛すること」なのです。
「物や環境の浄化」と「自分のヒーリング」の関係
「物や環境の浄化」と「自分のヒーリング」との関係を考える時、この2つは相互関係にあります。
「物や環境の浄化」をするには、「自分のヒーリング」をすることがとても大切です。
なぜなら、「物や環境」を、浄化が必要な状態にしているのは、私たち自身だからです。
例えば、私の部屋が散らかっていて、悪い気が滞り、浄化が必要な状態であるのだとしたら、私という人間はヒーリングをする必要があるということです。
例えば、あなたの部屋がシンプルで綺麗で、良いエネルギーで満ち溢れているのだとしたら、あなたという人間はヒーリングが特に必要ない状態、つまり、幸せであるということです。
視野を広げて言えば、私たち人類が皆幸せであれば、この地球は浄化する必要のない、愛溢れる星になります。
しかし、私たち人類の中に、幸せではない=ヒーリングが必要な人がいるので、私たちはまだ世界平和を迎えることができていないのです。
つまり、私たちの目の前にある物質や環境は、私たちの状態が基本的に起因となっているということです。
つまり、私たちが私たちの人生を幸せなものにしたければ、私たちは目の前の問題を解決しようと頑張る必要はなく、自分自身を癒すこと(ヒーリング)さえすればいいのです。
私たちが自分自身を必要なだけヒーリングして「ただ在るだけで幸せである」という状態になることができれば、私たちの人生は自然と幸せで光溢れる人生となり、浄化が必要になる物などなくなるということです。
その為、物や環境を浄化したいと思うのであれば、浄化(ヒーリング)するべきは、まず私たち自身であるということを覚えておくことが大切です。
極論ですが、私たちが私たち自身をヒーリングすることができれば、目の前の物や環境は自然と浄化されていきます。
なぜなら、目の前の物や環境を「浄化が必要な状態」にしているのは、私たち自身以外の誰でもないからです。
「浄化が必要な状態」とは、例えば、「悪霊が移ったので除霊が必要だ」とか、「気の流れが悪い」とか、「エネルギーバンパイアが・・・」とか、様々な表現をすることができますが、これらは全て、「私たち自身が無意識のうちに招いたもの」なのです。
例えば、良くないものが私の領域(私の人生や環境)に入ってくるのだとしたら、それは、私が良くないものが入ってくるような入口を創っているからなのです。
「自分が悪い」と責める必要は一切ありません。
ですが、私たちの人生と環境は、私たちにいつも起因があるのです。
ところが、私たちは時に、自分自身のことを理解するのに時間がかかってしまうことがあります。
私たちの意識レベルが低い時、本質を見極めることは簡単ではありません。
私たちの意識レベルが低いということは、意識が覚醒する余地がまだまだあるということであり、無意識である瞬間が、まだまだあるということです。
私たちは、無意識な状態の時は、基本的に、本質を見極めることがよくできません。
このような状態の時は、自分の何を癒す必要があるのかを見極めることは難しいです。
私たちの意識レベルが低い間は、「自分をヒーリング」するよりも、「物や環境を浄化する」行為を先にすることも効果的でしょう。
浄化された物や環境が、私たち自身の意識レベル(波動)を上げる手助けをしてくれるからです。
実は、この方法は、私たちの「神」「宇宙」などと呼ばれるものも使っています。
ですが、大切なことは、「物と環境の浄化」と「自分のヒーリング」のどちらを先にやるにしても、結局のところ、私たち自身を必要なだけヒーリングすることが1番大切であるということです。
「物と環境の浄化」をしても、「自分自身のヒーリング」をしなければ、また「物や環境」の周波数が自然と落ちていく可能性が高いです。
波動を落としている原因が自分自身にある状態では、身の周りを浄化したとしても、自分がそこに存在していることで、物や環境の波動を落とすことになるのです。
低い意識レベルや波動を発している幸せを感じることができない自分が、幸せで楽しくて素敵でラッキーな人生を歩むことはあり得ません。
また、幸せで光溢れる自分が、つまらなく悲しくついていない不幸な人生を歩むこともあり得ません。
私たち自身の意識レベル、もしくは周波数を上げていくことができれば、物や環境、人生の波動も基本的には自然と上がっていきます。
物や環境をいくら清潔にしたり、浄化しても、自分自身をヒーリングすることをしないが為に幸せになることができず、物や環境を浄化することに神経質になってしまわないように注意が必要です。
2種類の浄化とヒーリング
浄化とヒーリングには、2種類あると私は思っています。
1つは、「自分自身に関する浄化とヒーリング」。
もう1つは、「他者に関する浄化とヒーリング」です。
自分自身に関する浄化/ヒーリングというのは、個人としての自分自身の心を癒すことや、自分の所有物や環境、人生などを浄化することです。
他者に関する浄化とヒーリングというのは、家族や友達、他人やお客様等の周りの人、または、学校や職場、市町村、地域、さらには地球などの場所に関する浄化やヒーリングのことです。
私たちが誰であろうと、まず、自分自身を浄化/ヒーリングすることが基本ですが、例えば、ライトワーカーやインディゴチルドレンと呼ばれる人たちは、前世までに自分の浄化/ヒーリングを既に終えており、まだ浄化やヒーリングが終わっていない人を手伝う為に、地球に降り立っていると表現することができます。
あなたがもしも、ライトワーカーやインディゴチルドレンと呼ばれる類の人であるならば、どんな役目をあなたが持っているにしろ、自分自身を浄化/ヒーリングすることは基本です。
なぜなら、私たちは、自分のことをヒーリングできるまでは、結局のところ人のことをヒーリングすることはできないからです。
自分と人が一緒にヒーリングをすることは可能ですが、ヒーリングが必要な自分を癒そうとせず、人をヒーリングすることは基本的にはできないと言えるでしょう。
ライトワーカーやインディゴチルドレンと呼ばれている人々は、もともとは個人としてのヒーリングは完了しているのですが、今回の今世で人間として生まれてきてから今までの間に、新たに心の傷(カルマ)を作り、ヒーリングを必要としているということも意外とあります。
いずれにしても、1つ目の浄化やヒーリングの種類は、私たち自身の癒しを完了して幸せになり、それをクリアできると、2つ目である周りの人や環境の浄化やヒーリングができるようになるということです。
ちなみに、このことは、①輪廻を終わらせる(解脱)➁ライトワーカーとしての仕事をする、等と言い換えることができます。
ヒーリングするべき対象物
ヒーリングするべきものは、私たち自身の心、体、頭、エネルギーなどです。
私たちは、長い歴史の中で心に傷を負っています。
心の傷を一生のうちに癒すことができないと、また人間として生まれ変わるという輪廻を繰り返すことになります。
そして、心の傷を癒すことができると、輪廻という生まれ変わりのサイクルから解脱することができるのです。
癒されていない心とは、つまり、満たされていない心のことです。
心に傷があり、癒されていない状態では、幸せになることはできません。
私たちが心から幸せになることができないと、私たちの人生は幸せで理想的なものにはなりません。
私たちの体の不調や病気、邪気などは、心の癒しが必要な時に出現する傾向があります。
自分自身をヒーリングするとは、言い換えるとまた、第1チャクラから第4チャクラ(ハートチャクラ)までを活性化させるということでもあります。
第1チャクラから第4チャクラまでを活性化させると、クンダリーニと呼ばれることがあるエネルギーが上昇し、これは、意識レベルの上昇を意味します。
「第4チャクラが活性化するということ」は、「心を開く」ということです。
もちろん、第4チャクラが活性化した後も、チャクラを閉じる可能性は私たち次第でいつもあり、その後、第1から第7チャクラまでのどれかを浄化/ヒーリングする必要があることもありますが、基本的にハートチャクラがキレイに活性化していれば、他のチャクラの浄化/ヒーリングが必要になることはさほどないでしょう。
浄化するべき対象物
浄化するべきものとは、私たち自身をヒーリングする上で有効的な、私たちの周りにある物や環境です。
例えば、住んでいる場所、仕事をしている環境、身につけている物、使っている物などです。
私たちが自分自身をヒーリングすると、環境や人生は自然と浄化されていきますが、自身の癒しがすぐに済まない場合には、環境を先に浄化することで、一時的な癒しの効果(波動の上昇)を得ることが可能だと私は感じています。
私たちの世界は、光の波動で創造されていますから、環境の波動が変わると、自分自身の波動も影響されることがあります。
例えば、大自然の中に行くと、気分の良さを感じることができますよね。
これは、地球の高い波動が私たちに影響するからです。
例えば、波動が1から7まであるとし、自分の波動が2で、波動が3の物が目の前に1つあったとすると、若干気分が良くなるのを感じることができるかもしれませんが、例えば、自分の波動が2で、7の波動の物が自分の周りに10個あったら、自分の波動が環境によって変わるのを、意識していればはっきりと実感できることでしょう。
私たちが自分の「意識を上げよう、波動を上げよう!」と意図する限り、自分がいる環境に周波数が高い物を配置することで、自分自身の意識レベルを引き上げることができる可能性が高いです。
なぜなら、周りに配置した高い波動に、自分自身の波動を合わせようとするからです。
自分の身の周りや物を浄化する理由は、私たちの意識レベルを高くしようという試みの為です。
自分の周りに配置された波動の高い物が私たちを勝手に浄化したりヒーリングしてくれるからではありません。
周りに高い波動の物を置いたり環境を浄化することによって、私たちの意識を高く持っていくことができ、低い意識レベルではどこをどうするかが分からずにできなかった自分自身のヒーリングへの取り組みがはかどるのを期待できます。
1番大切なことは、目の前にある環境や物を浄化して波動を上げたことで、自分自身のヒーリングにきちんと取り組むということです。
低い意識レベルでは目を背けたかった心の傷も、高い意識レベルで見ることにより、場合によっては、心の傷が大したことのない様に客観的に見ることができたりします。
まとめ
基本的には、ヒーリングとは、自分自身の波動を上げることであり、浄化とは、自分の周りの物や環境の波動を上げるということです。
私たちの人生や環境、物の波動を下げているのは、私たち自身です。
自分自身の周波数や意識を上げるには、自分自身をヒーリングすることがまずは必要ですが、周りの環境の波動を上げることで、自分の意識レベルを引き上げ、その上がった意識で自分自身と向き合うことも効果的です。
ヒーリングや浄化は、自分で行動を起こすことが大切な、私たちのライフパーパスの基本です。
また、あなたがライトワーカーやインディゴチルドレンである場合は、自分のヒーリングを一通り完了させておくことはもちろん、周りの人や環境の波動を上げる為の行動を自然と起こすことも大切です。