瞑想は睡眠の質を上げ、睡眠時間を減らす効果があるという研究結果

瞑想と睡眠の関係について、科学的な研究結果が出ています。

それは、瞑想をすると、実際の睡眠よりも高い睡眠効果を得られるという事実と、瞑想を続けると少ない睡眠時間で十分な睡眠効果が得られるという事実です。

瞑想と睡眠時間の関係についての研究

瞑想をすることと、睡眠時間の関係について行われた研究があります。

その研究の結果では、睡眠不足状態であっても、瞑想をすることが意識レベルが上がることを促し、また睡眠の質を上げるということが分かりました。

研究内容は2つで、1つ目は瞑想初心者を対象として行われ、2つ目は瞑想熟練者を対象に行われました。

瞑想初心者を対象とした睡眠の研究

瞑想初心者である大学生グループを対象に、合計6日間の間に「瞑想」と「短時間睡眠」と「特定の活動時間」を観測する研究が行われました。

またいわゆる「寝不足状態」においても観測が行われました。

瞑想時間は40分間です。

瞑想をする前と、瞑想をした後、短時間睡眠をする前とした後、また特定の活動をする前とした後に、PVTモニターで計測をしました。

PVTモニターとは、意識がはっきりしているかどうか(目が覚めているかどうか)を知る為の機器です。

一般的に、睡眠調査をする時に用いられる機器であり、10分間画面上にランダムに点灯する光を追ってボタンを押すというものです。

これにより、実際に起きている状態でも、潜在的に眠気があるのかどうかを知ることができるとされています。

例えば、寝不足状態でこの機器を試すと、光に反応する時間が遅くなることから、潜在的な眠気を数値として確認することができるというわけです。

瞑想初心者である10人にこのPVTモニターを実践してもらったところ、瞑想後は10人中10人のPVT反応がよかったという結果が出ました。

つまり、瞑想後は、10人全員の意識がはっきりしている(無意識ではなく、意識がある状態が確認されたのです。

そして、短時間睡眠の後に計測したPVTモニターの結果は、10人中9人の意識がはっきりしていない状態であることが確認されました。

また、故意に準備された睡眠不足状態の測定では、全体的に通常よりも意識のレベルが低いことが数値として確認されましたが、睡眠不足状態の測定であっても、「瞑想後のPVTモニター反応はよかった」という結果が出ました。

これらのことから分かるのは、瞑想が全くの初心者であっても、瞑想が短期間でのパフォーマンスに改善をもたらすということです。

つまり、通常は十分な睡眠をとった後などに意識がはっきりするところ、瞑想初心者が瞑想をすることによって、意識レベルがはっきりした(上がった)ことが確認されたのです。


瞑想熟練者を対象に行われた睡眠の研究

瞑想熟練者の睡眠時間と、瞑想をしない人の睡眠時間、またPVTモニターで意識の覚醒状態を計測する研究が行われました。

瞑想熟練者のグループも、瞑想をしない人のグループも、全て同じ条件下にする為に、インドの特定の地域に住み、年齢と性別が同じ人々が集められました。

そして、これら2つのグループの人々の睡眠時間と瞑想時間は、通常の日常的活動を続けている間に観測されました。

睡眠は、睡眠パターンを記録する機器と、睡眠・覚醒リズムを連続して計測する機器によって計測されました。

その結果、瞑想熟練者グループの睡眠時間は、瞑想をしないグループの人の睡眠時間に比べて少ないという結果が出ました。

また、PVTモニターの結果も、瞑想熟練者には明らかな数値の減少はありませんでした。

つまり、瞑想熟練者の睡眠時間は、瞑想をしない人に比べて短いにもかかわらず、寝不足症状が出ないということが分かったのです。

これは、通常より少ない睡眠時間で、十分な睡眠効果を得られているということです。

なぜ、瞑想をすると睡眠の質が上がるのか?

瞑想をすると、睡眠の質が向上したり、短時間睡眠した後よりも意識を覚醒することができるという研究結果が出ていますが、これはなぜなのでしょうか?

瞑想をすると睡眠の質が上がる、もしくは睡眠以上の効果が瞑想にある理由は、瞑想をすることで、心を開き、リラックスすることができるからです。

瞑想には2つの目的がありますが、瞑想の1つ目の目的は、心をマスターすることです。

心をマスターするとは、自分に関わるほとんどの悩みや問題を解決して幸せになることです。

私たちが悩み事や心配事、または人生のあらゆる問題に直面している時、私たちの脳や思考、心や体は緊張状態にあります。

ですが、その緊張状態がいつの頃からか「当たり前」となり、私たちはその緊張状態を認識できなくなっていることがよくあります。

つまり、無意識のうちに、私たちは緊張状態で生きているのです。

そして、私たちが眠りに入る時、この緊張状態は少し和らぎます。

眠りにつくのに時間がかかるという方は、緊張状態が重度であるからです。

ですが、眠りについた後も、完全に緊張状態が解ける訳ではありません。

そして、私たちが寝ている間に、この緊張状態を和らげるプロセスが行われているのです。

私たちが寝ている間、もちろん私たちのほとんどは無意識なので、この「緊張を和らげるプロセス」に入っていることに気づくことはあまりないでしょう。

この緊張状態を和らげることに時間がかかると、私たちはより多くの睡眠時間を必要とします。

寝ても寝ても疲れが取れないのは、寝ても寝ても追いつかないほどの緊張状態にあるからです。

心身がリラックスできない理由は、悩みや心配事や、恐れなどを無意識のうちに抱えているからです。

瞑想をして心をマスターすることができると、私たちは悩みや心配事、恐れなどを軽減することができます。

瞑想によって心をマスターした結果、睡眠の必要性(癒しの時間)を軽減することができ、また、瞑想をして意識的にリラックスすることが、実際の睡眠よりも高い睡眠効果を出すことになるのです。

参考:NCBI

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