瞑想の驚くべき効果!脳への具体的な影響についての研究結果

瞑想の驚くべき効果!脳への具体的な影響についての研究結果

 瞑想の効果を証明することは簡単なことではありませんが、優秀な研究チームによって、瞑想の脳への影響が少しずつ証明されてきています。研究によって明かされた具体的な瞑想の脳への影響を、瞑想経験者視点から具体的に解説します。
 
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瞑想の効果。前頭前野(前頭葉)への影響

前頭葉とは、頭の前半分に位置する大脳の一部で、脳全体の司令塔と呼ばれています。
 
そして、前頭葉の一部である前頭前野は、思考や創造性を担う最高中枢と言われており、具体的な役割は、反応抑制、作業記憶、行動記憶、行動の切り替え、計画を立てる、推論、実行機能などです。
 
簡単に言うと、前頭前野は、「自分自身と自分自身の経験についての情報」を処理する脳の部分と言えます。
 
瞑想をすると、この前頭前野の機能が鎮静します。
 
前頭前野の機能が鎮静するとはつまり、「自分が!自分が!」というエゴの部分が鎮まるということです。
 
エゴとは、自分自身の過去の経験が原因となって引き起こされる身勝手さです。
 
つまり、「自分自身の経験の情報をもとに持論を持ち、計画を立てて行動に出る自分」を創り出している前頭前野の働きが鎮静することで、客観的になることができるのです。
 
例えば、仏教では、エゴを鎮静させるということを、「自我を捨てる」のように表現しており、この「自我を捨てる」という行為は、無になったり、苦悩から解放されたり、悟りを開いたり、という経験へ私たちを導きます。
 
瞑想をすることによって「前頭前野の働きが鎮静する」という事実が、脳の活動状態を知る上で役に立つベータ波の数値によって明らかになっているのです。
 

瞑想の効果。頭頂葉への影響

頭頂葉は、主に感覚を基に身体の位置を判別したり、計算、方向の区別、地理的な認識などに関連する働きをしていると言われています。
 
つまり、簡単に言うと、頭頂葉は自分が生きている日常的な世界に関する情報を、五感の感覚から受け取って処理し、時間と空間を認識する働きをしていると言えます。
 
瞑想をすると、この頭頂葉の活動が減速することが、ベータ波の測定で分かっています。
 
これはどういうことかというと、私たちが瞑想状態に入っている状態であるということです。
 
瞑想状態とはつまり、私たちが経験している日常的で外的な世界ではなく、非日常的で内的な世界に存在している状態です。
 
瞑想状態については、「瞑想状態とは何かを具体的に解説!これで瞑想の目的が分かる!」の記事で具体的に解説しています。
 
 
つまり、瞑想をしている時は、私たちが内界に存在してあらゆる経験をしている為に、私たちの頭頂葉の活動が減速しているのです。
 
外界を認識する必要性が軽減している為に、頭頂葉の活動が減速しているというわけです。
 
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瞑想の効果。視床への影響

視床とは、体の全ての感覚の中継器として知られている器官で、視覚や聴覚、体性感覚などを大脳新皮質へ中継する役割があります。
 
そして、視床が私たちの感じている感覚のデータを大脳新皮質に伝えることで、私たちの注意力が操作されます。
 
例えば、座ってテレビを見ながらお茶を飲もうとしたら手にお茶をこぼしてしまったとしましょう。
 
この時、テレビに最も注意が向いていても、「熱いお茶に触れた」という手の感覚データが送られると、テレビよりも手に注意が向くということが起こります。
 
こうして、送られる感覚のデータによって、注意力が操作されるのです。
 
瞑想をしている時、この感覚にまつわる情報の流入量が減少するそうです。
 
これもやはり、瞑想をしている時の私たちは、外側の現実的な世界ではなくて、内界に存在しているということの表れでしょう。
 
つまり、体で感じる刺激などの感覚情報よりも、内界で受け取る心の刺激を体験することに注意が向いていると言えます。
 

瞑想の効果。網様体への影響

網様体とは、意識の水準を保つ役割をしている器官で、受けた刺激に対しての反応を指令する器官です。
 
つまり、覚醒状態を維持する器官なのです。
 
瞑想をすると、この器官が活性化していることから、意識がはっきり覚醒していることが分かるそうです。
 
これが意味することは、瞑想をしている時は、外界に存在していないので、外から見れば、ただ目をつぶって座っているように見えますが、実は内界を体験しているので、意識はハッキリ覚醒しているということです。
 
私たち人間は、ほとんどの場合、寝ている時には意識が覚醒していません。しかし、起きていれば意識が覚醒しているという訳でもありません。
 
実に多くの人々が、起きていながら意識が覚醒していないのです。
 
この状態は「無意識」と呼ばれています。
 
私たちが無意識の時、起きていようが、行動していようが、笑っていようが泣いていようが、意識は覚醒していないのです。
 
それに比べると、本物の瞑想をすることができている人は、意識がしっかり覚醒しており、だからあらゆる瞑想の効果を受け取ることができるのです。
 

その他の瞑想と脳の関係に関する研究結果

上で挙げた瞑想の脳への4つの効果の他にも、あらゆる研究結果が報告されています。代表的なものを箇条書きで挙げておきます。

  • UCLAの研究によると、瞑想者の脳は、瞑想をしない人の脳に比べて、加齢時の保存状態がいい。

 

  • 平均して20年間瞑想をしていた人は、瞑想をしない人に比べて、脳全体の灰白質の量が多かった。

 

  • 瞑想をする年配の方の脳は、瞑想をする若者に比べて、脳の容積の減少は確認されたが、瞑想をしない人ほど顕著には現れていなかった。

 

  • イエール大学の研究は、瞑想はDMNを低下させることを発見した。(DMN:デフォルトモードネットワークとは、通常、安静時に機能して、意識的に活動していると低下する。つまり、瞑想中は安静にしているように見えて、実は意識的に活発に活動をしている状態であるということが分かる)

 

  • 瞑想者は、瞑想をしない人に比べて、「落ち込んだ状態」から立ち直りが早い。 

 

  • ハーバード大学の研究では、瞑想が実際に脳の構造を変える(学習と記憶を司る海馬の皮質の厚さが増加する・感情の調節や自分の意見を表明できる能力を妨げる恐怖、不安、ストレスの原因となる特定の脳細胞量が減少する)ことを発見した。

 

  • 恐怖心や怒りを感じると、前頭前野に強い神経の繋がりができるが、瞑想をすると、この神経の結びつきを弱めることができるので、同じ恐怖や怒りを感じても物事を合理的に見ることができる。

 

瞑想をすることの脳への影響は、まだまだ証明されていないことがたくさんあるはずです。あとは、瞑想を自分で体験することで、多くの発見があることでしょう。

瞑想が、私たち人間の脳や体や心にどういう効果をもたらすのかは、研究結果を待つよりも、自分自身で実践した方が早く証明できるかもしれませんね。

 

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